新しいブック
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20●ちまたの風近所の人に支えられ掲載日:平成25年8月10日 人間80歳を過ぎると体力的にも知能的にも衰えを感じるようになるのは仕方ないことと思う。 私は幸いにも元気な体に恵まれていて、今日まで寝込むほどの風邪をひいたこともなく、腹痛などで床についたこともない。丈夫な体に産んでくれた両親に感謝している。 しかし近ごろ、もの忘れがひどく、足腰も弱ってきたので地域の皆さまの助けがなければ生活していけなくなった。 先日、ごみステーションの当番が回ってきて、前夜、就寝時には明朝7時ごろまでに行かねばと思っていたのに、朝までぐっすり眠ってしまった。7時過ぎ、玄関のピンポン音に起床し戸を開けてみると組合長さんが立っている。「今日はあなたがごみ当番では。ごみ置き場そばのFさんが合鍵で開けてくださったのですよ」との言葉に、面目ないやら恥ずかしいやら、早速Fさん宅に謝りに行った。 約1キロ離れた氏神様の掃除当番の日は、足が悪くてバイクも自転車にも乗れなくなり、近所の若い人の車に同乗させていただくありさま。何かにつけて独り暮らしの老人のわびしさを感じている。 これからも地域の皆さまの支えが頼り。よろしくお願いします。
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