新しいブック
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25●ちまた平山さん名画に感無量 瀬戸内市牛窓町の瀬戸内市立美術館で開かれている特別展「平山郁夫展―次世代への伝言」を見に行こう、と岡山市内に住む娘夫婦から誘われ出掛けてみた。 同市西大寺を通り牛窓に向け、のどかな田園風景を眺めながら瀬戸内市へ。すると左の小高い所に現代風の美しい建物が見えてきた。それが瀬戸内市立美術館だった。 受付の人に尋ねて進路順に3階と4階とを回る。広い壁面に大小の多くの名画が余すところなく展示されていた。立派な作品にくぎ付けになり容易に進めなかったが、平日だったおかげでゆっくりと鑑賞することができた。 作品の中でも「天かける白い橋 瀬戸内しまなみ海道」では橋の上に立ったような気分になり、「マルコ・ポーロ東方見聞行」は描かれた馬たちが実際に歩いているようにさえ感じられた。「アンコールワットの月」では、空の月と 水みな面もに映る月の巧妙な筆致に感無量になった。 平成24年2月1日
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