新しいブック
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40●岡山市民の文芸自分史を発刊掲載日:平成18年 平成十三年五月末のこと、「ピンポン」玄関のチャイム、この音こそが私に自分史を書くことを神が指令して下さった音であった。 人には不思議な出会いと、それに伴う人の運命も生まれてくるものである。 私が大きな声で「どうぞ開いていますよ。」と、言うと入ってこられたのが小学校の同窓生で同窓会の時にはいつもお世話をして下さる佐藤圭一さんである。「圭ちゃん同窓会でもするの。」と言うと佐藤君はびっくりした顔で「百合ちゃん、あんたの家はここかな…。」と、佐藤君は私が嫁いでいる家など知るよしもなく森上さんと云う家を探してこられた由。 久し振りで話も弾み、佐藤君は教職にあった方で、妹尾中学校の校長を最後に退職されて現在は数か所の公民館で自分史教室の講師をされている由で私にも入会を誘って下さったのである。 私も常々、自分の数奇な運命を書き残したいと思っていたので、この方が先生ならば心から指導が頂けると思いお願いする事にした。 丁度六月に入ると田植等の農繁期なので九月に倉敷中央公民館の例会日に皆様の勉強振りを見学させて頂き、意欲も湧いて十一月の稲の収穫を終えてから入会させて頂いた。

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