新しいブック
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52  10年 亡き夫の 作りし花台 床の間に       わが心載せ 季を生けゆく  20年 春雨の 屋根打つ音に ふと目覚め       今を盛りの 花々を案ず     急逝の 夫が植えたる さくらんぼ       四温の恵みに 蕾膨らむ  11年 全国万葉短歌集に掲載されたもの     瀬戸の橋 みとれて渡る 内海に       映りし月の 波に揺れいる     言わざれど 人の言葉の 端ばしに       刺ある心 読みとることも

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