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新しいブック
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83採用のみと云うことで私は元気を出して試験場へ行ったのである。どんな試験だったかはもう忘れてしまったが後に茶屋町農業会へ合格の通知が入り19年12月１日より20年１月末日迄、県の施設へ宿泊しての技術拾得とのことであり早速学徒動員の看督の先生にその由を伝え校長先生の許可を得てこの勉強会に参加をしたのである。 すると運のよいことに都窪郡内で豊州村と帯江村の方が倉敷高等女学校を卒業されて己に農協の職員になって居られる方で夜は学校のこと、先生のこと等で話も弾み楽しい二ヶ月間であり就職してからも長く便りの交換等もできたのである。 勉強期間中は県の農業試験場へも皆さんと行き実地の作物管理等も勉強したのである。 そして20年３月末に県農業会より採用の通知表が送付されてきた時の嬉しかったこと。 採用状 三澤百合子 岡山県農業会技手補を命じ 月俸参拾円ヲ給ス 茶屋町農業会駐在ヲ命ズ 昭和二十年四月十五日 岡山県農業会
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