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92「実父の死去」 月日は流れて継母の死から約十五年経た四十九年二月先じめ私が茶屋町へ買物に出ての帰りに実家に立寄って見ると父は風邪で床に就いていた。平素元気で床に就くこと等無いのに余りにも元気が無いので「病院へでも行くのなら私が付いて行ってあげるよ……。」と言っても「茶屋町の医者が来てくれて薬も飲んでいるので休んでいればその中、よくなるさ……。」と軽い返事。 すると二月十九日夕方妹から「父が何だか変なの早く来て…。」と、電話で、私はバイクを飛ばせて行ったがもう安らかな眠りに、 享年七八歳の当時としては男性の平均寿命には達していたが、父の人生も又波乱多き人生で可愛相で私は泣き崩れてしまったのである。 「父の葬儀」 父の急な訃報を私が兄に電話すると夫婦ですぐ帰郷して長男夫婦として葬儀の執行をしてくれたのである。 そして四十九日骨納め法要にも二人で帰り手配して住職を迎え、滞りなく仕切ってくれたのである。その後で相続問題があったが私は夫から「その時は家には田もあるので総て放棄するように。」と言っ

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